夫が亡くなった時、妻は・・・
先日、友人A子さんのご主人が病気で亡くなられました。亡くなる1年前から入退院を繰り返し、仕事は休みがちで、給料も減額されていました。また、医療保険や生命保険に加入していなかったため、入院中の給付や死亡一時金もないとのこと。奥さんはパート収入がありますが、高校生の子ども2人を養っていけるほどの収入ではありません。
とにかくこれからの生活のことを考えなくてはなりませんが、何からどう手続きをすればよいのか途方にくれていたそうです。そこで、主な手続きについて次のことをアドバイスしました。
- 社会保険事務所に遺族厚生年金・遺族基礎年金の請求
- 加入していた健康保険に通院・入院中の「高額療養費」の請求
- 加入していた健康保険に病気で仕事を休んでいた期間の「傷病手当金」の請求
- 加入していた健康保険に「埋葬料」の請求
- 家族の健康保険の喪失・加入手続き
- ご主人の勤務先での退職金や企業年金制度・弔慰金制度の確認
遺族年金は、請求してから実際に年金が入金されるまでかなり時間がかかりますので、できるだけ早く手続きする必要があります。ご主人は結婚してからずっと会社員でしたが、結婚前に公務員の期間があったそうです。遺族共済年金も受給できる可能性があるので、国家公務員共済組合連合会への問い合せも必要です。
残された家族の健康保険は、ご主人の死亡と同時に喪失してしまいます。14日以内に国民健康保険への加入手続きが必要ですが、A子さんのパート先で社会保険に加入できることになり、子どもも扶養家族として健康保険に入れることができたそうです。
どの手続きも基本的には請求しないともらえません。在職中の死亡の場合、勤務先の総務の方が親身になって手続きを教えて下さる場合もありますが、どこの会社もそうとは限りません。あまり考えたくないことですが、いざという時の知識を持っておくことも大切ですね。
(社会保険労務士 浜田恭子)
